先週水曜日、歯周病専門医の青木先生が研修のために来院されました。
先生には定期的に当院での歯周病治療に関するご指導をお願いしています。
今回は、新しく入職したドクター達と新人歯科衛生士に向け、歯周病の基礎研修を行って頂きました。
歯周病治療の手技や、使用する器具であるスケーラーの正しいシャープニング(研磨)の方法と、歯の根面へのスケーラーの当て方を実習しました。
歯石を取るために用いるスケーラーは刃物です。
まめにシャープニングし鋭利な状態で処置を行う事が、治療中の患者さんの負担を減らし、効率良く根面を滑沢化するために重要になります。
次回は豚の顎を使用した歯周外科の実習を予定しています。
青木先生、次回の研修もよろしくお願い致します。
また、別日には歯科衛生士が「骨免疫学」に関する研修をWebで受講しました。
歯周病が重症化すると、細菌の毒素により歯を支える骨がなくなってしまい、歯が抜け落ちてしまいます。
また、歯に荷重な力がかかり続ける事も、歯を支える骨の吸収が進む原因となります。
細菌感染と力が相互に影響を及ぼす事で歯周病の悪化を招きます。
そのため、歯周病治療を進めるに際し、”感染”のコントロールと並行して”力”のコントロールを行うことが重要で、噛み合わせの調整・マウスピースの装着・噛み締め癖の改善、などを行う事を考慮する必要があります。
このように当院のドクター・歯科衛生士は常に研鑽を重ね、患者さんに還元しています。
ところで、週末次男の大学の父兄会があり出かけて参りました。
コロナの影響で対面での開催は3年ぶりです。
来年卒業する学年ですので、こうした保護者会のような集まりに出席するのも今回が最後になると思われます。
私達も「保護者」から卒業です。
ホッとするような寂しいような。
来年の国家試験受験にむけてのお話しが大半でした。
全員を合格に導こうとの先生方の熱心なご指導に頭が下がります。
息子達にはまずは試験の合格。
そして、その先は大学のモットーである「歯科医師たる前に人間たれ」「生涯研修」を目指し頑張ってもらいたいと思います。