歯科衛生士研修

昨日は、歯科衛生士スタッフに向けた歯周病治療の研修が行われました。

当院では毎月、歯周病学会認定歯科衛生士の青木さんによる研修を、院内で診療時間を使い行っています。

 

今回は、主にスケーリング(歯石除去)についての研修でした。

スケーリングは歯周病の予防と治療の基本であり、歯科衛生士が日常的に行う処置になります。

しかし、無意識に行っているスケーリングが、患者さんの負担になっていたり基本から外れた自己流のものになっていないか、時々客観的に見直す必要があります。

昨日の研修は、スケーリングを基本から振り返る良い機会になったようです。

 

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スケーリングに使う器具「スケーラー」は刃物の一種です。

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包丁と同じように、良い切れ味を保つには「研ぐ」事が必要です。

しっかり研げているスケーラーを使う事で、歯石を取りやすくなり、スケーリングを短時間で済ませる事で患者さんの負担が軽減されます。

そのため、常に切れ味の良い道具(スケーラー)を準備する事も、歯科衛生士の重要な仕事になります。

当院は歯科衛生士全員に「マイスケーラー」を用意し、各自が管理するようにしています。今回の研修で、より意識が高まったのではないでしょうか。

 

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また講義では、ハンドスケーラーと共に歯石除去に用いる超音波スケーラーについても再確認して頂きました。

当院ではまず超音波スケーラーで歯の表面の大まかな歯石を除去したのち、ハンドスケーラーを用いて固い歯石や細かい場所の歯石を丁寧に取り除いていく方法をとっています。

超音波スケーラーは、軽い力で短時間で歯石を除去できるため、患者さんへの負担が少ないのが特徴です。

効率よく歯石除去するには幾つか重要なポイントがあります。

超音波を適切な強さに調整する、安定した位置に指を置く、そして指の第一関節をつかって細かく動かし、チップを一箇所にずっと当て続けない、などです。

今回青木さんが強調されていたのは、正しいやり方での超音波スケーラーでの治療を受けられた患者さんは「気持ち良い」と感じる点です。

患者さんに定期的に医院に足を運んで頂くには、歯石除去の大切さや必要性を理解して頂くと共に(もしくはそれ以上に)、「気持ち良かった」「サッパリした」と実感して頂く事が大切だという事です。

 

その後ユニットを用いて相互実習を行い、指導して頂きました。

このように、各自が自分の手技を振り返り、知らず知らずのうちに身についてしまった誤った癖を改善する事で、患者さんの負担を減らし「気持ち良い」「さっぱりした」と満足して頂けるスケーリング技術を体得してもらえる事を願います。

青木さん、来月もよろしくお願いいたします。

 

 

そして、今日は明日のバレンタインデーを前に…。

 

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スタッフより男性ドクターにチョコレートのプレゼント!

 

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目じりの下がるドクターたちでした (^_^)