地域包括ケア勉強会

昨日湘南おおふなクリニックで行われた在宅医療・介護に係る月例勉強会に、医院スタッフ2名と共に参加しました。

この勉強会は、月に一度、在宅医療に携わる様々な職種が集まり、情報交換や意見出しを行うもので、当院も参加しています。

 

今回は『湘南鎌倉総合病院における救急の話をしよう!!』と題し、同病院救急救命士の渡辺様、作田様が講演されました。

 

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日本では、救急車を呼ぶのは無料だと思われている方が多いと思います。

現在は119番に電話をかけて救急車を呼んでも個々の負担金は発生していませんが、実は一回の出動に45,000円もの税金が使われているそうです。(驚きですね)

鎌倉市では昨年1年間1万件以上(1日平均37回)救急車が出動しているので5億円以上かかっていることになります。

本当に必要な場合は躊躇せず救急車を呼ぶべきですが、判断に迷う場合も多いかと思います。

 

救急車出動を要請すべきかナビゲートしてくれる『全国版救急受診アプリ「Q助」』の紹介がありました。

こちらは一般の方でも利用出来ます。

 

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また、救命救急士の方から、実際にどのような症状の時は救急車を呼ぶべきか、呼ぶのであれば救急のオペレーターに伝える必要項目、救急隊員への引継ぎ方法について動画も含め講演して頂きました。

 

 湘南鎌倉総合病院では救急搬送されてくる患者さんの数が年々増加しており、藤沢・横浜・逗子葉山からの搬送を含め年間1万4千件あり、2025年には1万8千件に上ると予想されています。

消防救急だけで対応しきれなくなっってしまうこと、件数が増えれば駆けつけるまでに要する時間が増え、時間勝負の救命処置に支障をきたすことが懸念されています。

同病院では救急搬送を減らすため、病院の救急車によるピックアップという取り組みを行っているそうです。全国でも先進的な取り組みだそうです。

 

また、本日は特別に病院の救急車を見学させていただきました。

スタッフも救急車の運転席に座ったり、なかなかできない体験をしました。

 

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 当院のスタッフはご高齢の方の診療に携わる機会も多く、外来や訪問診療先で患者さんの容態が急変した場合、どう対処すべきか、救急車を呼ぶべきか否か即座に判断する必要があります。

今回の研修は大変勉強になりました。 院内スタッフでの行動マニュアルの見直しをしていこうと思います。

 

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今回の勉強会に出席された方々です。

医師・歯科医師・看護師・歯科衛生士・介護福祉士理学療法士・管理栄養士・ケアマネジャー・理学療法士言語聴覚士など、在宅医療に携わる、志の高いプロフェッショナルの皆さんです。

次回の勉強会もよろしくお願い致します。