2月8日(金)19時から、鎌倉市歯科医師会主催、かまくら食支援研究会共催の研修会が行われました。
今回は「NPO法人 口から食べる幸せを守る会」 代表の小山珠美先生を講師にお招きしました。
小山先生は、口から食べる事の幸福感や重要性について普及・啓蒙活動を行っていらっしゃいます。
様々な病気などがきっかけで要介護の状態になり、口から食べる事が困難になる場合があります。
その後十分な摂食嚥下リハビリや治療、安全な食事介助などのアプロ ーチを受けられないまま、点滴や胃ろうなどの人工栄養での生活を余儀なくされている方が多くいらっしゃいます。
ご本人やご家族にとっての大きな希望である「口から食べること」の可能性を探り、安易に諦めないためには、客観的な評価が必要になります。
看護師である小山先生は、長年の医療現場でのご自身の経験から、多職種協同で評価でき心身の調和バランスが勘案されている包括的食支援ツール 「KTバランスチャート ® ( Kuchikara Taberu Balance Chart )」を開発されました。
今回の研修には、当院からは歯科医師4名とスタッフ3名が参加しました。
遅めの時間からの開演でしたが、歯科関係者はもちろん薬剤師、看護職、介護職など様々な職種から大変多くの方々が参加され、関心の高さが伺えました。
小山先生の著書の新刊も購入しました。
講演では多くの事例を見せて頂き大変勉強になりました。
誤嚥性肺炎や低栄養の懸念が先行し、見通しの立たない絶飲食で生きる希望を失わせることの無いように、そのリスクの原因と改善策をしっかり講じる必要があります。
そのためにも、食べる・飲み込む機能の正しい評価を行う事の出来る「KTバランスチャート」は大変有効です。
当院は現在老健施設やご自宅に伺い、歯科治療や口腔ケアを行っています。
介護を受けている方の、口から食べる機能や環境をしっかり整え、ご本人とご家族を支える事も私達の大きな役割であると考えています。
これからもスタッフ皆でスキルアップして参ります。
※ 前々回のブログの内容に文字の打ち間違いが ありました。
「歯科衛生士研修」の超音波スケーラーを使う際のポイントの記述
(超音波スケーラーのチップを一箇所にずっと)当て続ける →当て続けない
お詫びして訂正いたします。