院内研修

昨日は定例の全体ミーティングと院内研修を行いました。

当院は診療時間内に予約枠を調整し、日頃スタッフが感じた様々な問題点や改善点を皆で共有し話し合うためのミーティングと、テーマを決めた研修を定期的に行なっています。

 

昨日の研修ではお2人の講師をお招きしました。

 

まずは(株)クリニコの管理栄養士さんより、摂食嚥下指導の基礎と栄養補助食品や介護食についてお話しして頂きました。

 

f:id:igarashi-shika:20191120073116j:plain

 

栄養補助食品の選び方や摂食・嚥下の基本、嚥下障害のある方への指導法。

そして、誤嚥を防ぐために飲み物や汁物に混ぜる「とろみ剤」の調整の仕方など研修して頂きました。

 

f:id:igarashi-shika:20191120073953j:plain

 

実際に栄養補助食品を試食したり、とろみのついたものを飲み込んでみたり。

日々訪問診療に携わっているスタッフ達には馴染みのある介護食ですが、初めて口にするスタッフも多く、「後傾の姿勢で飲んでみると、とろみのついた飲み物がとても飲みやすい」「適度にとろみをつけた牛乳はおいしい」など様々な感想が聞かれました。

 

f:id:igarashi-shika:20191120074247j:plain

 

来院患者さんでも、お痩せになった気がする方にお声掛けすると、「食が細くなった」「飲食時にむせるようになった」などお話される事があります。

また、長期入院療養後で筋力の衰えた方の栄養指導はとても重要です。

自分で調理できない方、食事内容に偏りのある方、歯・お口の問題で十分な食事がとれない方は「フレイル」に陥ってしまいます。

「フレイル」とは、そのままでは要介護に傾いていってしまうリスクのある状態で、多くの場合ご本人に自覚はありません。

そうした「フレイル」の兆候を見逃さず、お口のリハビリテーションを指導したり、しっかり栄養が採れるアドバイスをするなどし、健康な状態に戻すのも私たちの大切な役割だと感じています。

 

 

今回の研修はさらに、(株)オプテックの方から当院が導入を予定している、人工知能を用いた電子カルテシステムについてご説明頂きました。

 

f:id:igarashi-shika:20191120121259j:plain



 患者さんの全人的ケア、チーム医療、医科歯科連携をカバーしてくれる優れたシステムであり、まさに当院のニーズにあっていると思います。

 

こちらのシステムでは、ドクターによるカルテ入力は「SOAP式」で行うようになります。

S : 主観的情報 (患者さんの訴え)

O :  客観的情報 (診察・検査から得られた情報)

A :  評価 (S・Oから導いた診断)

P : 計画  (治療方針・内容、生活指導)

 

そうした内容をレントゲンや写真の画像、歯科衛生士の検査のデータとも連携させる事が出来、明確な情報管理や患者さんへの分かりやすい治療説明が可能になります。

 

f:id:igarashi-shika:20191120113933j:plain

 

予約管理や電話応対などの効率化が図れるソフトもあり受付業務の省力化も期待できます。

導入までまだ時間がありますので、皆で協力して準備を進めていこうと話しました。

今回も内容の濃い研修でした。お疲れ様でした!

 

鎌倉市山崎のまちの歯医者さん「医療法人 樹会 いがらし歯科医院」