リハビリケアでの研修会

今日は、当院が協力歯科医院となっている「リハビリケア湘南鎌倉」にて、ケアマネジャーの方々を対象に研修会を行いました。

表題は「歯科が在宅で行う食支援と口腔ケア」〜自信をもって水が飲めるようにするために〜 です。

今年は例年になく暑い夏となっており、熱中症・脱水症のリスク回避からも充分な水分補給が欠かせません。

しかし、嚥下機能が衰えた高齢者にとって、口からむせずに水分を摂る事は一苦労となってしまい、ついつい水分摂取が不足してしまいます。

飲食する際にむせないための姿勢、飲み込み方などのポイントをお伝えしました。

摂食嚥下機能の衰えは、初期の段階であれば、適切な対応とリハビリテーションによって回復する可能性があります。
そのために、要介護者 の回りの方々がいち早く前兆に気付き、私達歯科など医療機関にご相談頂く事が大切です。

当院で実際に行っている嚥下機能検査やリハビリテーションをご説明し、医院オリジナルの「のみこみ体操」を実際にやって頂きました。


また、サラサラした液体はむせや誤嚥の原因となるため、嚥下機能に問題がある方にはある程度「とろみ」をつけると安心です。
今は液体に混ぜる「とろみ粉」が数々出ているようです。

今回私達からは、始めからとろみがついている飲み物をご紹介させて頂きました。

粉を混ぜる手間やコツも必要なく、介護する方にとっても便利な製品です。

実際に試飲して頂きました。
通常の飲み方では若干とろみが気になりますが、介護される方の気持ちになって少し体を後ろに倒して飲んでみると、ゆっくりと喉を通る液体が美味しく感じ驚きます。

参加した皆様は大変熱心に耳を傾けて下さいました。
今回の研修が、要介護の方々が猛暑の夏を乗り切って頂く一助になれば幸いです。