「在宅歯科医療の最前線」講演会(院長)

10月8日診療終了後、鎌倉市歯科医師会歯科医療連携室の一環事業として行われている研修会に、当院の歯科医師と衛生士スタッフ8名で参加してきました。
講演の演題は「在宅歯科医療最前線〜口から食べる事を考える〜」
講師は鶴見大学歯学部高齢者歯科学講座の菅先生です。 

菅先生の講演は以下のような内容でした。
*在宅介護で重要なのは最期まできちんと「口から食べる」事。胃瘻になっても、経口摂取の再開をあきらめない。
*「栄養」の問題は「QOL(生活の質)」や「死生観」にまで影響を与え、在宅医療の場でこそ可能な挑戦がはじまっている。
*在宅歯科医療の目標を「口から食べる」と決める。そのために歯科治療だけでなく、ケア介入やリハビリテーションを導入して融合するシステム構築していくことが求められている。
*在宅における栄養管理は言語聴覚士・栄養士・医師・看護師・介護士等々の他職種との連携が必須であり、その中で「口の専門家」として歯科医師・歯科衛生士の対応力が問われている。

超高齢社会から求められる在宅歯科医療を実践するためには、それに必要な知識・技術・設備、さらに医院環境を整える必要があります。目標を提示して頂き大変勉強になりました。
今後、数回にわたり各論の講演が行われるとのことなので、継続して参加していきたいと思います。

今回参加したスタッフを中心に、いがらし歯科医院における「在宅歯科医療」のあり方について検討していきたいと思います。