都立駒込病院の周術期口腔ケア見学会に参加してきました(院長)

9月28日、先進的にがん患者の周術期口腔機能管理に取り組んでいる「がん感染症センター都立駒込病院」で行なわれた周術期口腔ケア実施状況見学会に衛生士のスタッフと参加して来ました。

以前7月31日に開催された日本口腔看護研究会のセミナー「がん患者を支える口腔ケア」に参加し、患者の立場に寄り添うケアの在り方、抗がん剤治療などによって生じる様々な口腔症状を最小限に抑える方法などを勉強しました。
このセミナーで都立駒込病院歯科衛生士の池上先生の講演をお聞きしぜひ見学してみたいと思っておりましたので、このような機会を頂けて嬉しく思います。

見学前に1時間、「がん化学療法」「なぜ周術期口腔機能管理が必要か?」「実践的な周術期口腔ケア」の講義を聞いてから口腔外科外来を見学しました。


駒込病院歯科口腔外科歯科医師の山内先生と歯科衛生士の池上先生です。
患者さんのお口の状態を評価するOGAスコアをとる頻度やタイミング、患者の口腔含嗽(うがい)の頻度、方法、医師との連携等々様々な質問にも的確に返答いただき、とても勉強になりました。


患者さんの好みを反映できるよう病院売店の口腔ケアグッズコーナーは大変充実していました。

今年の1月から当院は湘南鎌倉総合病院に往診し、入院患者さんの歯科回診を開始しています。
現在、より質の高い周術期口腔機能管理を実施できるように試行錯誤を重ねている所であります。
病院側も、カルテシステムの中に口腔機能管理説明書・同意書のフォーマットが組み込まれ、これから本格的に始動するものと期待しています。
今後も管理計画立案からケアスキルのクオリティを高めるために、更なる研修を継続していきたいと考えています。