先日、当院が訪問歯科診療・口腔ケアを担当している老健施設「リハビリケア湘南鎌倉」にて、施設スタッフの方に向けて「口腔ケア」の勉強会を行いました。

今回の勉強会はリハビリケアさんから「義歯の着脱のコツを教えて欲しい、効率の良いデイリー口腔ケアの方法を知りたい」などのご要望があり、開催されることとなりました。
施設スタッフの方が日常介護サービスやリハビリをすすめるにあたり、口腔ケアの重要性を認識して下さり、とても嬉しく感じています。
口腔ケアとは大きく2種類あります。
・器質的口腔ケア: 歯磨き・うがい等で口腔内を清潔に保ち細菌数を減らす事で、虫歯・歯周病・カンジタ性口内炎などのトラブルや誤嚥性肺炎、全身性疾患を防ぐ。
・機能的口腔ケア: 嚥下機能を鍛えるトレーニングや口腔内のマッサージ等により、食べたり話したりする口の機能の維持や回復を目指す。

今回の勉強会では主に、ご高齢の方や体が不自由な方の「器質的口腔ケア」の方法や、義歯の扱い方について講義と実習を行いました。

講義の後、私達が通常使用しているものと同じ口腔ケアグッズを用いて、スタッフさん同士で実習を行って頂きました。

お口を開けて下さらない方への開口方法、痛く無い歯ブラシの当て方など、実際に体験して頂きました。
リラックスして頂くために、声かけしながら「手のひら」→「腕」→「肩」→「頬」に触れ、徐々にお口に手を近づける「脱感作」という方法の紹介などもさせて頂きました。

寝たきりの方などは水でうがいをする事が出来ないため、スポンジブラシや指に巻いたガーゼを用いて清拭を行います。
相互実習を行う事で、多くの気づきと発見がおありだったようです。
質問も多く寄せられ。皆さん大変熱心にご参加下さいました。

リハビリケア湘南鎌倉は、ご高齢の方が住み慣れたご自宅で過ごせる事を目標にリハビリを行う老健施設です。
私達も引き続き、リハビリケアの入所者様、スタッフの皆さんのお力になれればと思います。
花冷えの中、鎌倉の桜は満開になりました。


この寒さで、桜が長く楽しめると良いですね(^_^)