より正確な噛み合わせ治療に向けて

歯は食べ物を噛んだり歯ぎしり・噛締め等で力が加わるので、どうしても生理的に摩耗(擦り減り)していきます。

むし歯の治療等で人工材料が装着されている歯は、自身の歯質と摩耗速度が全く異なるので、装着して数年経つと当たりが強くなったり、噛み合わせることで顎がずれる原因になります。

また、加齢とともに姿勢が前弯してくると下顎の位置が変化して噛み合わせに変化が生じてきます。親知らずが生えてきて顎の動きがずれてしまうこともあります。

歯の摩耗は日々ごくわずかな変化量であることから無自覚に進んでいきます。

 

悪い噛み合わせを放置しておくと以下のような様々な問題が生じます。

・一部の歯に強い力が加わる事で、歯の破折、むし歯や歯周病の原因となる。

・しっかり噛めなくなる。

顎関節症の原因となる。

・ブリッジ装着歯の不具合、詰め物・被せ物の脱離の原因になる。

・歯根破折を引き起こす。

・体の歪みにつながり、頭痛や肩こり、倦怠感を引き起こす。

 

歯科治療修了後に繰り返し不調が生じる場合も、噛み合わせに原因がある場合が少なくありません。

 

このようなことから、お口のメインテナンスの際に噛み合わせのバランス修正が必要なケースも多く見られます。

 

当院では、この「噛み合わせ治療」を日常的に行っていますが、より正確な治療を行うために様々な準備を進めています。

その一つとして、最新の噛み合わせの検査機種を導入すべく、メーカーの方にデモをして頂いて試しています。

 

 

 

 

 

 

こうした機器を用いる事で、歯のどの部位が接触し、どのくらいの力が加わっているかを測定し、可視化・数値化出来ます。

 

 

 

 

 

検査のデータを治療前後に評価する事でより正確な治療を行う事が出来、患者さんにも客観的にご自分の噛み合わせる力を確認して頂けます。

 

今回実際に我々歯科医師も試してみた結果、やはり年長の私(院長)の嚙み合わせの力の数値が低く、少なからずショックを受けました。

 

今までにいくつかの機種を試し、従来の噛み合わせの検査機器に比べよりコンパクトで、ストレス無く簡便に検査が出来、精度の高い検査結果を得られる事が分かりました。

引き続き当院の診療スタイルに合った機器を検討して参ります。

導入までもうしばらくお待ちください。

また、噛み合わせに関して気になる事がありましたら、お気軽にご相談下さい。