県立こども医療センターでの研修

本日は「神奈川県障害者歯科医療担当者研修会」の最後日程である、障害者医療の三次医療機関における実技研修のため、神奈川県立こども医療センターへ行ってきました。

研修は朝7時30分より始まり、同センター歯科部長の佐々木康成先生に1日ご指導いただきました。
午前は全身麻酔下の歯科治療を見学し、手術前の準備から障害者の方が歯科治療を受ける際に留意する点まで丁寧に解説して頂きました。

午後は外来診療の見学と病棟における回診、入院患者さんの口腔ケアなど多くの症例の見学をしました。

鎌倉市からも多くの患者さんが同センターにかかられているそうです。
しかし、重度障害があり自宅で療養されている方の訪問口腔ケアは、担当している医療機関はまだまだ少ないとの事でした。
今後は当院もその機能を担って行ければと考えています。

本日ご指導頂きました佐々木先生をはじめ、口腔外科医の土肥先生、同歯科医局員の小川先生、一緒に研修を受講した草山先生、有難うございました。


さて、県立こども医療センターは、小児患者の方々とご家族の方が安心して治療に臨めるように様々な取り組みをしています。

病院内は子供たちが大好きなキャラクターがここそこに配置され、カラフルな造形物が壁面に飾られている等、病院らしさを意識させないよう工夫がなされています。


また、こちらの病院には、まだ日本で2つのこども医療センターにしか配置されていない「ファシリティ犬」がいます。
辛い治療や大きな手術を受けなければならない小児患者の、精神的な支えとなったり勇気づけたりと、大いに活躍しているとのことでした。
私も我が家の愛犬に日々癒されていますので、彼らがいかに大きな役割を担っているか想像出来ます。

当院には、障害者歯科医療に関心があり、学んでいるスタッフが複数名います。
今後いがらし歯科医院も、このような三次医療機関と連携をとり、障害者歯科の一次担当医療機関としてお役に立てるようトレーニングして参ります。