日本歯周病学会学術大会

先月より、春季日本歯周病学会学術大会がWeb上で開催されています。

岩手県での開催予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、完全Web形式の実施となりました。

 

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今回の学術大会では「今、求められる歯周治療 ~研究から臨床へ~」をテーマに、細胞増殖因子製剤を用いた再生治療や、歯周病と関連する糖尿病等全身疾患との関わりなどさまざまな話題についての講演・発表がありました。

 

特別講演では、内科医・糖尿病専門医で歯周病生活習慣病との関連を研究されている西田亙先生が、過去の論文を総括し、定期的歯科受診で歯周病治療を行うことが、様々な病気(糖尿病・脳卒中・心疾患・認知症)の発症予防となり、症状改善効果も大いに高まるとお話しされていました。

 

歯周病菌が産生する毒素(ジンジパイン=タンパク質分解酵素)が、脳や膵臓に蓄積するという論文があります。

これによる組織変性が、アルツハイマー認知症や糖尿病の原因となり得るとされています。

 

 

当院は以前より糖尿病と歯周病の因果関係に着目しており、湘南鎌倉総合病院に入院中の糖尿病患者さんに向け、歯周病治療の重要性についてのレクチャーを行っています。

 

糖尿病患者さんへのオーラルケアレクチャ | 鎌倉市山崎のまちの歯医者さん「医療法人 樹会 いがらし歯科医院」

 

今回新たに学んだことをしっかり患者さんに伝えられるよう、スタッフと知識を共有していきたいと思います。

 

 

ところで、昨日は父の日でした。

息子達からお酒と、頼もしいメッセージが書かれたカードをもらいました。

 

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息子達が担っていくこれからの歯科医療は、口腔内の健康と全身疾患の関連性・要介護にならないためのオーラルフレイル予防、など多岐にわたります。

責任が大きい分やりがいがある仕事です。

しっかりバトンが渡せるよう、私も引き続き頑張りたいと思います。

 

鎌倉市山崎のまちの歯医者さん「医療法人 樹会 いがらし歯科医院」