2022年元旦です。
冬晴れの穏やかな年始となりました。
今年も家族で近所の高台から初日の出を拝みに行きました。
身を切るような冷たい空気が、まばゆい日の出と共に温かみを帯びていきます。
今年もこうして家族揃って健康で平和に元旦を迎えられる事に、しみじみ感謝する瞬間です。
新年を迎え、いくつか医院の目標を考えました。
まず一つ目は、引き続き気を抜く事なく感染予防対策に留意し、患者さんにも働くスタッフにも安心安全な医療を行う事です。
そして二つ目の目標。
こちらも引き続きになりますが、当院のコンセプトの柱である「オーラルフレイル予防」のための歯科医療を基本から着実に行う事です。
先日の報道で、日本人の健康寿命が男女とも過去最長を更新しているとのデータが示されていました。
健康寿命とは、介護などの必要がなく自立して健康的に過ごす事が出来る期間の事です。
健康寿命が延びてきているのは喜ばしい事ですが、未だに平均寿命より男性は8.84歳、女性は12.35歳短いというデータがあります。
図表1-2-6 平均寿命と健康寿命の推移|令和2年版厚生労働白書-令和時代の社会保障と働き方を考える-|厚生労働省
要介護に至ってしまう体の衰えである「フレイル」や、その前段階となる歯や口の衰え「オーラルフレイル」の予防が、健康寿命を伸ばすために大変重要なポイントになります。
今後も当院にお通いの高齢患者さんに対するオーラルフレイル予防と対応を、スタッフで協力して行って参ります。
そして三つ目の目標としては、早い時期からのフレイル ・オーラルフレイル予防への取り組みです。
フレイル・オーラルフレイルは高齢期にいきなり始まるのではありません。
実は、幼少期から壮年期にかけて、無意識のうちにフレイル・オーラルフレイルにつながる生活習慣や悪習癖(口呼吸、かみしめ癖、姿勢前弯、内股姿勢、就寝時姿勢等)がすでに身についてしまっている方が多くいらっしゃいます。
また、歯の摩耗、不良な詰め物・被せ物、歯の欠損が原因で噛合せのバランスが崩れて顎の動きにズレが生じ、違和感や左右差を自覚しているにもかかわらず、痛みが無いため放置している方も多くみられます。放置するとお口の機能低下(咀嚼効率の低下等)や大掛かりな治療が必要になったりしてしまいます。
これらの悪習癖や噛合せのバランスのズレを指摘して患者さんに自覚してもらい、早期治療や習癖改善に努めてもらう事で、高齢になってもフレイル・オーラルフレイルの兆候が生じにくくなります。
医院スタッフ全員が患者さんとしっかり向き合い、コミュニケーションをとる事、歯科医師の診査診断能力をさらに向上させることで、いち早くフレイル・オーラルフレイルの兆候に気づき、あらかじめその芽を摘むことが可能になります。
以上のような目標を達成できるよう、新たな1年、診療に取り組んでいきたいと思います。
今年もいがらし歯科医院をよろしくお願いいたします。
鎌倉市山崎のまちの歯医者さん「医療法人 樹会 いがらし歯科医院」