第19回日本口腔ケア学会 参加報告

先月「第19回日本口腔ケア学会総会・学術大会」が大阪医科薬科大学にて開催されました。

 

 

同学会には、当院で行っている口腔ケアの取り組みや方向性の確認、また最新の知見を得る事を目的とし毎年参加しています。

今回のブログではそのご報告をさせて頂きます。

 

口腔ケアとは、口腔の疾病予防、健康保守•増進、リハビリテーションによりQOL(生活の質)の向上を目指した、口腔より全身を考える科学であり技術です。

内容は多岐に渡りますが、口腔ケアの臨床、研究の進歩により各種治療を含めた多職種によるチームアプローチが行われるなど近年大きく進歩しています。

 

私は昨年より当口腔ケア学会の評議員を務めています。

今回より大会前日に行われる評議員会に出席し、学会の医科歯科連携委員会と在宅医療委員への所属が決まりました。

 

 

評議員会では、歯科のない総合病院でいかに周術期口腔ケアを推進していくか、多職種の連携をどのように広げ深めていくか、また、志のある会員に口腔ケアに関する研究費がスムーズに支給されるシステムなど、様々なことが議論されました。

 

 

今回の学術大会のテーマは「口腔ケア!次の扉を開けよう!」です。

多職種連携で周術期等口腔健康管理を進める、すなわちお口をきれいにする口腔ケアだけではなく、多職種が協働して機能の維持・回復まで行う口腔ケアの普及をいかに進めていくかという事が講演で示されていました。

 

私の所属する在宅医療委員会では、地域の終末期医療に関する口腔ケアの調査結果報告と地域における緩和ケア(ホスピスではなく在宅で行う終末期緩和ケア)の現状と展望について講演が行われました。

 

 

講演後、会場では活発な質疑応答がなされ、各地域の現状報告などがなされていました。

私も口腔乾燥に悩む在宅療養者への対応方法など座長から発言をもとめられ、当院での取り組みなどを伝えることができました。

 

今回の学会では学会評議員としてより踏み込んだ形で学会に参加出来、大変有意義な3日間となりました。

 

大会参加を通じ、訪問診療において、正確な患者さんの情報をより迅速に多職種で共有する重要性を再認識しました。

そのための手法を(ICTの導入など)医院スタッフと進めて行きたいと思います。

 

次年度の学会は東京で日本医学会と連携開催となります。

この分野の更なる進歩に向け、今後も貢献していきたいと思います。

 

 

5月の院内研修

当院は診療時間を調整して、定期的に院内研修やスタッフミーティングを行っています。

 

今日の研修では、歯科技工所の「(株)コアデンタルラボ横浜」の方を招き、歯の治療に使用する補綴物(ほてつぶつ)について解説して頂きました。

 

 

補綴物とは、虫歯や歯周病などの治療後に、失われた天然歯の役割を補うために人工的に作って口腔内に入れる詰め物やかぶせ物の事です。

近年様々な新素材が開発され、特性によって選ぶ事が可能になりました。

 

 

各々の材料の特徴、メリット•デメリットを解説して頂きました。

 

 

補綴物の選択は見た目や金額だけでなく、耐久性•安全性•組織との親和性など様々な見地からの判断が必要です。

 

 

各々の患者さんに最適な補綴物をご提案できるよう、今後もスタッフ皆の知識を深めていきたいと思います。

動画撮影にお使い頂きました

通常、スタッフミーティングや勉強会に使用している当院の研修室ですが、今日は様子が違います。

 

医院のHPなどWeb関係、アクティビティの動画や資料作成でお世話になっている「コルコバード 」のMさんからの依頼で、研修室を動画撮影にお貸ししました。

 

 

「トゥレット症」という発達障害の症状をコントロールするため行われる、認知行動療法 (CBIT/ハビットリバーサル&呼吸法) のトレーニング動画の撮影です。

 

「チック」とも言われる「トゥレット症」について、耳にした事はありますが詳しくは理解していませんでした。

今回お会いしたTさんが代表を務める「トゥレット当事者会」のHPを拝見し、症状にも様々なものがあり、当事者の方やご家族が大変悩まれ、ご苦労されている事を知りました。

 

まずは私達が「トゥレット症」について正しく理解し、たとえ症状があっても生きづらさを感じないような寛容な社会を作っていくべきだと思います。

今回動画撮影の場をご提供する事で、少しでもお力になれていれば嬉しいです。

 

www.tourette.jp

 

研修室は通常レンタルの受付はしておりませんのでご了承下さい。

 

 

勉強会

 

グランジアがこぼれるように花を咲かせています。

医院を囲む植栽の樹々も葉を茂らせ、まるで森の中にいるようで癒されます。

 

 

さて、昨日の勉強会についてのご報告です。

 

 



今回はドクターと歯科衛生士で、歯周基本治療に関するWebセミナーを視聴しました。

歯周基本治療とは、歯周病の進行の程度に関わらず、初めに行われるべき治療です。

歯周病の原因の歯垢・歯石の除去、歯の根の滑沢化 (炎症のコントロール)、ぐらぐらする歯の噛み合わせの調整(咬合のコントロール)などです。

 

これらの治療が適切に行われる事で歯周病が進みにくい環境が作られ、その後の歯周外科治療や再生療法の成功に繋がり、それらの治療の失敗のリスクを減らす事ができます。

 

今後も医院の全てのドクターと歯科衛生士が、歯周基本治療のあり方に共通認識をもって取り組み、患者さんそれぞれに合ったより良い歯周病治療を提供できるように努力して参ります。

 

鎌倉市山崎のまちの歯医者さん「医療法人 樹会 いがらし歯科医院」

 

 

 

 

母の日

今日5月8日までが連休の方もおられるかと思いますが、医院は先週金曜日から通常診療に戻っています。

この連休明けの2日間は予約外の患者さんも多く来院され、自動精算機のトラブルなどもあり(汗)大変な忙しさでしたが、スタッフで協力し乗り切る事が出来ました。

皆お疲れ様でした!

 

さて、今日は母の日です。

五十嵐家では、息子達から母親お気に入りのジェラートをプレゼントしてもらいました。

 

 

嬉しい!

1つづつ楽しみに味わいたいと思います (^-^)

 

そして、こちらは私から母親へ。

 

グランジアと抹茶ケーキ♪

今年も無事に母の日を祝える事に、心から感謝しています。

 

 

さてここで、母の日にピッタリの絵本を一冊ご紹介します。

 

 

ヨシタケシンスケさんの「あんなに あんなに」です。

 

 

 

 

子育てあるある満載のこの絵本。

大変な事は色々あったけれど、振り返ってみると全てが愛おしい。

今子育て真っ最中の親御さんも、私たちのような子育て完了組の方にも読んで頂きたい絵本です。

 

 

 

ヨシタケシンスケさんの絵本はどれも楽しく、温かく、医院のキッズスペースに何冊も置いています。

こちらの絵本もございますので、お手にとってお読み下さい。

 

動画もアップされています。

くすりと笑えてじんわり来ます。

ぜひご覧下さい。 ↓

 

ポプラ社 あんなにあんなに - Bing video

 

 

鎌倉市山崎のまちの歯医者さん「医療法人 樹会 いがらし歯科医院」