鎌倉市 家族介護教室

昨日、地域包括支援センター湘南鎌倉が主催する「鎌倉市 家族介護教室」にてレクチャーを行いました。

健康寿命を延ばすため、歯と口の衰えである「オーラルフレイル」を防ぐ事の大切さを、歯科衛生士の赤松さんからお話しさせて頂きました。

リハビリケア湘南鎌倉の会場には、30名近い方々が参加され熱心に耳を傾けて下さいました。

当院オリジナルの「のみこみ体操」をご一緒にやって頂いたり、「アメンボ」の詩を大きな声でご唱和頂いたり、楽しみながらあっという間のお時間でした。

院長への質疑応答の時間も設け、日ごろ疑問や不安に感じている事を伺い、お答えさせて頂きました。


高齢者にとって、低栄養は体力・免疫力・筋力・気力の低下に直結し、療養や要介護へと繋がっていきます。
バランスのとれた栄養を、きちんと摂取する事が大変重要です。

肉などのタンパク質を始め様々な食品を安全に、積極的に召し上がって頂くためにも、歯や口、喉の機能の衰えを防ぎ、回復する必要があります。

また、買い物や調理の負担などから、食事が単調になってしまう事も考えられます。
今回、栄養バランスのとれた食事を一食から届けてくれる宅食サービスの案内もありました。
その方の噛む・飲み込む機能により、食事の固さを選ぶ事も出来るそうです。

皆さん興味をもって試食されていました。

会の終了後、再度多くの方からのご質問や治療のご希望がありました。
皆さまの関心の高さから、より多くの方へ正しい情報をお伝えする責任を実感しました。
今後もこのような機会を設けさせて頂ければと思います。

歓送迎会

昨日土曜日の診療終了後、大船のレストランでスタッフの歓送迎会をしました。

新しくいがらし歯科医院のメンバーとなって下さった3名の皆さんへの、心からのウエルカムと、ご結婚による転居などにより退職された3名の方への感謝の気持ちを込めての会でした。

いがらし歯科医院での経験を、これからの皆さんの人生の糧にして頂けたら嬉しいです。

今まで有難うございました。


フレッシュなメンバーが加わった、新いがらし歯科医院にご期待下さい!

庭仕事

台風の影響が心配でしたが、気持ちの良い秋晴れの連休になりました。

診療所の植栽には、四季の花を絶やさないように心掛けています。
樹々や花の管理はひと仕事です。今の時期は積もった落ち葉履きが欠かせません。
でも、植物の持つ力はそれに余りあるものがあると確信しています。
患者さんやスタッフ、そして近隣の方々からの喜びの声を励みに、頑張って世話をしています。

そろそろ夏の花が枯れてきたので、今日は苗の買い出しにいつもの「グリーンファーム」へやって来ました。

見渡す限りの色とりどりの花々に、テンションが上がります。

店員さんのアドバイスも聞きながら

シックな色合いの花苗を何種類か購入しました。

この連休中に植え替えをしたいと思います。
お楽しみになさって下さい。


そして、もう一つ、この時期の大切な庭仕事。
実家のミカンの木へのネット掛けです。

今年もたわわに実りました。
でもこのままにしておくと、甘くなったものからリスや小鳥にあっという間に食べられてしまいます。

2階に達するほどの高さですので、屋根に登っての大仕事。
こちらは主に息子達の担当です。

落ちたミカンをボール代わりのオモチャに狙う、愛犬との攻防の末。

今年も無事に終了! これで一安心。

残念でした(笑)

よろしくお願い致します

今週から、新たに女性ドクターが勤務して下さる事になりました。

志田先生は、口腔外科学会専門医であり、小児口腔外科指導医の資格もお持ちです。

私達が取り組んでいる、周術期口腔機能管理の経験も豊富でいらっしゃいます。
お子さんの患者さんが多く来院し、障害者の一次診療所でもある当院で、ご自身のキャリアを活かしたいと勤務を希望して下さいました。

お2人のお子さんの優しいお母さんでもある志田先生は、患者さんにとってもスタッフにとっても、頼もしい存在になって下さる事と思います。
これからよろしくお願い致します!

施設への訪問診療

当院は複数の介護施設グループホームにおいて、定期的に歯科診療と口腔ケアを行っています。

その1つ「グループホーム鎌倉常盤の家」には週に2回歯科衛生士と共に訪問しています。
このホームのある「常盤(ときわ)」は、鎌倉時代に幕府の執権を担った北条氏が邸宅を構えた地で、今も多くの屋敷跡が保存されています。
「歴史的風土保全地区」として開発が制限されているため、緑の山々や田畑が残る自然豊かな所です。

今回は、先日の「常盤の家」での様子から、当院の訪問診療の一端をご紹介します。

私達には、むし歯の治療、義歯の調整・修理、そして歯周病治療、口腔ケアを行う事以外にも大切な役割があります。
入所者さんの食事の様子をみて、摂食・咀嚼・嚥下が上手くできているかのチェックをし、必要に応じて摂食・嚥下の機能訓練を行う事です。

入所されている方は、ご自身の足でしっかり歩ける方、ほとんど車椅子で過ごされている方など様々ですが、食事はほとんどの方が普通食を召し上がっています。

まずお食事の時に観察するのは姿勢です。
病気の後遺症で足に運動麻痺や拘縮があると、座ったときに床にしっかり足を着けることが困難になってしまい姿勢が傾きます。

傾いた姿勢のままで食べている方は、上手く噛めなかったり誤嚥のリスクが高まるので修正する必要があります。
そのための支援として、椅子・車椅子に座った時の姿勢の修正方法の指導や、床や足載せに足がしっかりつくように対策を考えるのも私たちの仕事です。

「うまく噛めない」との訴えだけで義歯を作り直したり、噛み合わせを調整したりしても、それは解決にはなりません。

姿勢の修正は、介護が必要な方に限らず、義歯が合わずに来院される患者さんにも必ずお伝えするようにしています。

足をしっかり床につけるために行う足のマッサージや足の指の体操を指導しています。

飲食時の姿勢を修正するだけで、「噛む・飲む」事が劇的に改善する方もいらっしゃいます。

今後も、施設に入所されている皆さんが、より快適で楽しい生活を送る事ができるよう、マッサージやリハビリ、理学療法を担当されている職種の方々と連携をとって参りたいと思います。