先月の院内研修

早くも初夏のような陽気の4月半ばです。

遅くなりましたが、3月の院内研修のご報告をさせて頂きます。

当院は診療時間を調整し、毎月院内研修・全体ミーティングを行っています。

 

今回はアース製薬の方より、洗口剤に関する研修をWEBで行って頂きました。

 

 

 

皆さま、お口のケアに洗口剤を使われていますか?

毎日の歯みがきに洗口剤の使用をプラスする事で、お口の細菌の増殖を抑制する事が期待できます。

口呼吸をする傾向がある方、歯周病がある程度進行している方などは特に、出来るだけ早く口腔内の細菌を減らす必要があるため、洗口剤の利用をお薦めしています。

 

 

歯科医院専売の、より優れた殺菌効果のある洗口剤の紹介がありました。

低刺激のノンアルコールタイプですので、お子様やご高齢の方もお使い頂けます。

 

 

1日ワンショットで24時間効果が持続する、手軽で高い効果が得られる製品の紹介もありました。

インプラント手術や歯周外科手術を予定している方に予めこの洗口剤を使用して頂く事で、術後感染を抑制し手術部の治癒促進効果も期待出来そうです。

 

ただ注意すべき点は、洗口剤を過信しすぎない事です。

オーラルケアの基本は正しい歯みがきによる歯垢の除去です。

その事も皆さまにきちんとお伝えした上で、今後患者さんに合ったものをお勧めしていきたいと思います。

動画の撮影

今日はあいにくのお天気ですが、鎌倉の桜は満開となっています!

 

 

昨日の、鶴岡八幡宮へと続く段葛の桜です。

 

 

数年前に新たに植えた桜並木が成長し、以前のような桜のトンネルになりました!

 

 

自宅の近所の桜です

 

そんな春爛漫の週末、医院で動画の撮影を行いました。

 

 

今回撮影したのは、当院監修の「のみこみ体操」の動画です。

以前より、摂食嚥下リハビリとして高齢者施設や訪問先でポスターを用いて活用していましたが、より分かりやすく楽しく実践して頂くため、動画バージョンを作成する事と致しました!

 

 

モデルを務めてくれたのは、当院に子供の頃から通院されている大学生のFさんです。

自宅で練習を重ねてから本番に臨んでくれた事もあり、撮影はスムーズに進みました。

編集作業はこれからですが、すでに素敵な動画になる確信があります!

 

お食事前に動画に合わせて体操をする事で、多くのご高齢の方に安全に美味しくお食事を召し上がって頂く事が私達の願いです。

完成までもうしばらくお待ち下さい。

 

 

 

今日の桜流しの雨で、満開の桜が一気に散っています( ;  ; )

 

 

でも、足元には贅沢な花びらのカーペット。

桜は最後まで楽しませてくれますね。

新年度!

本日から新年度。

当院でも新しいメンバーが加わりました!

 

 

 

歯科助手の塙さんです!

今までも歯科助手としてお勤めをされており、長年の接客業の経験もお有りです。

ご自身のスキルを活かし、さらに成長する場として当院を選んで下さいました。

 

 

物腰が優しく、笑顔が素敵な塙さんです。

当院でも、患者さんに寄り添い、生き生きとお仕事をして下さる事と思います。

これからよろしくお願いします!

 

 

 

こちらは今日の鎌倉の桜です。

まだ一分咲き、と言った所でしょうか。

今年の桜の開花が例年に比べて遅れているのは、暖冬の影響があるとの事。

花芽は冬の低温にさらされる事で目覚め(休眠打破)、開花の準備を始めるそうなのですが、今年の冬は寒さが厳しくなかったために、開花がダラダラ遅れているのだとか。

 

4月から新生活を始める方も多いと思います。

慣れない環境や、思うようにならない日常にストレスや不安を感じる事でしょう。

でも、冬の厳しい寒さが春の満開の桜には必要なように、今の辛さを乗り越えた先にこそ咲く花がきっとあります!

皆さんの頑張りを心から応援しています!

卒業式

 

毎日通る道沿いのハクモクレンが、空いっぱいに満開の花を咲かせています。

毎年この時期に、圧倒する美しさで春の訪れを知らせてくれます。

 

 

こちらは医院のシデコブシ

この薄ピンクの花が咲くと、ゴーサインが出たように植栽の木々が一気に芽吹き、花をつけ始めます。

いよいよ本格的な春の到来です!

 

昨日日曜日、医院近くの「湘南鎌倉医療大学」で卒業式が行われていました。

 

 

2020年に開学した同校にとって、初めての卒業式(学位授与式)です。

卒業生の皆さん、ご家族の皆様、ご卒業おめでとうございます。

 

医院から近い事もあり、多くの大学職員の方が当院に通院して下さっています。

新設校ならではのご苦労も多かったと思います。

卒業生の皆さんも、上級生のいない学校生活や実習を頑張って来られました。

晴れやかな笑顔の皆さんを拝見し、私達も我が事のように嬉しく感じています。

これから医療従事者としてのご活躍をお祈りしています!

2月の院内研修

今年は4年に一度の「うるう年」で、今日は貴重な2月29日!

明日からは早いものでもう3月です。

 

鎌倉は今、早咲きの桜が満開です。

 

近くの土手の桜

 

実家の庭の河津桜

先週の暖かさで一気に開花が進みましたが、その後に続いた寒さにビックリしているかもしれませんね。

 

 

さて、今回のブログは先日の院内研修についてのご報告です。

当院は毎月診療時間を調整して、院内研修・全体ミーティングを行なっています。

 

 

 

今回の研修は、訪問診療・口腔ケアチームが担当してくれました。

 

 

まず、去年参加した「第23回日本訪問歯科医学会」についての報告がありました。

 

 

訪問歯科診療が外来の診療と大きく違うのは、“悪い所を治す”というより、その患者さんの“生活の質を維持する”事を第一に考えて、治療を選択するという所です。

要介護となったご高齢の方や、病気で終末期を迎えられた方のおかれた状況を、人生において自然な「ナチュラルステージ」であると捉え、患者さんが希望する事やQOL(生活の質)を上げるための医療を提供し、患者さんの自己実現のお手伝いをするのが訪問歯科診療です。

その際、ご家族などのキーパーソン、ケアマネジャー、医師、看護師、介護士等の方との連携を取りつつ治療を進めます。

 

外来診療スタッフにとっても心に留めておきべき言葉が紹介されました。

 

 

「社会的処方」です。

薬や医療だけに頼らず、人や地域との繋がりによって「孤独・孤立」の問題を解消する事で、患者さんの心身を健康に導く事を言います。

 

当院での出来事を一つご紹介します。

訪問診療・口腔ケアに伺っていたご高齢の男性患者さんが亡くなられました。

その方の奥様も以前から当院の外来に通われていて、ご主人の事が落ち着かれた頃に通院を再開されました。

奥様のご来院時にご主人の担当訪問歯科衛生士がご挨拶に伺った所、涙を流して喜ばれていました。

ご主人の介護が始まった数年前から、奥様は趣味や習い事、友人との関わりからも遠ざかり、人との繋がりはご主人の介護・医療に関わる様々な人(ケアマネ・訪問診療・看護・訪問歯科・リハビリ、入浴サービス等に携わるスタッフ)が殆どの生活となっていました。

それがご主人とのお別れとともに、毎週のように会っていたそれらの方との交流も同時かつ一気に無くなってしまい、とても寂しく感じておられたそうです。

「社会的処方」は患者さんだけでなく、ご家族にとっても大切なものであったと実感するエピソードです。

 

外来診療においても、お一人でお住まいのご高齢の方にとって、この来院時のやりとりが今日唯一の会話かもしれない。

そんな想像力を持って、患者さんに接したいと思います。

 

また先月訪問スタッフは「認知症患者への対応力向上研修会」に参加しましたので、その内容も報告してもらいました。

 

 

 

 

認知症の方がどのよう事に不安になり、プライドを傷付けられたと感じるのか。

反対に、どう対応すれば安心して穏やかな気持ちになるのか、とても分かりやすくまとめられていました。

外来でも遭遇するであろうシチュエーションの動画も視聴しました。

今後認知症の方がご来院された際、より一層寄り添ったご対応が出来るよう、今回の研修を活かしていきたいと思います。

訪問歯科診療チームの皆さん、お疲れでした!