早くも3月半ば!
久しぶりのブログになってしまいました。
春と冬、行ったり来たりの陽気が続いています。
杉花粉も大量に飛散していますが (>_<) 皆さまいかがお過ごしでしょうか。
実家の庭の梅と河津桜です。
今年も見事に咲いてくれました。
さて今回のブログでは、先月末に行った院内研修のご報告をさせて頂きます。
当院は毎月、診療時間を調整して院内研修・全体ミーティングを行っています。
2月の研修は「10代・20代で歯周病予防を行う重要性」に関し、院長からレクチャーを行いました。
歯周病の進行が様々な全身疾患の原因となり、症状を悪化させる事が明らかになっています。
また、妊婦さんが歯周病に罹患していると、歯周病でない妊婦さんの7倍早産のリスクが高まると報告されています。
歯周病に罹患させたマウスが妊娠すると、通常の出産より2日ほど早産する事を確認。
ハツカネズミの正常な妊娠期間は20日ですので、ヒトの妊娠期間に置き換えると2ヶ月早まる事になります。
早産したマウスを調べてみると、胎盤や卵膜に歯周病菌の菌塊(コロニー)が確認され、歯周病菌の感染が起こっている事が分かったそうです。
この感染による炎症から陣痛が誘発され、早産を引き起こす大きな原因になっていると考えられます。
その後早産したヒトの胎盤を調べた所、同様の歯周病菌のコロニーが確認されたそうです。
これまでは、口腔内の歯周病菌の炎症物質が血液を通して子宮に到達し、収縮を促すと考えられていました。
そのため、早産を防ぐために妊娠したら歯周病治療を行うよう指導されていました。
しかし子宮内の歯周病菌のコロニーは、歯周病に罹患している場合妊娠時にはすでに作られていると思われ、妊娠してからの対策では遅いという事になります。
早産に限らず将来的な健康のためには中・高・大学生の年代のうちに歯周病予防を行う必要がありますが、上の表のように若い方の歯科受診率は大変低くなっています。
鎌倉市では、20年ほど前より20、24、28、32、36歳と、他の市町村より細かく歯周病検診の機会を提供してきましたが、なかなか成果が見えないのが現状です。
原因は様々あると思いますが、検診受診料として500円かかることもその一つかもしれません。
歯周病はパートナーからもうつります。
女性だけではなく、男性もしっかり歯周病予防をしなくてはなりません。
口腔内フローラ(口腔内細菌叢)の性状が定着するのは20歳前後と言われ、昨年より国でも20、30歳の歯周病検診を推奨しています。
しっかりした広報と受診料の無償化が受診率向上に不可欠だと考えます。
今後当院でも、若いスタッフの意見やアイデアを募り、その年齢層にどのようにアプローチしていくか考えていきたいと思います。
さて私事で恐縮ですが、最後に我が家の愛犬ココの成長をご報告させて頂きます(^_^)
もうすぐ生後8ヶ月です。
体重は約20キロになりました!
誰かがソファーに座ると必ず横に飛び乗って、大きな体を預けてくる甘えん坊です(^。^)
体力を持て余すとイタズラばかりするので、家族でせっせと散歩に連れ出しています。
お陰で私達もかなり脚力がついてきました(^_^)v
では、また医院の様子とココの成長をご報告させて頂きます。
お楽しみにお待ち下さい!