先月末、歯周病専門医の青木先生をお招きし、ドクターのための歯周外科研修が行われました。
院長の学友でもある青木先生には、定期的に当院にて歯周病治療の研修や難しい症例の治療相談をお願いしています。
歯周病の治療はまず歯周基本治療を行います。
歯周病の原因である歯垢・歯石の除去、噛み合わせの調整、そして正しいブラッシングなどセルフケアの指導です。
軽度の歯周病であればこの段階で改善に向かいます。
しかし中度以上の歯周病の場合、歯周基本治療だけでは歯周ポケットと呼ばれる深い歯茎の溝の中の歯垢や歯石を取り除く事は出来ません。
歯茎を切開して、歯根の先まで目に見える状態にし、細菌や歯石など歯周病の原因となる汚れを徹底的に除去する必要があります。
これが歯周外科治療(フラップ手術等)です。
今回は豚の顎の骨を用いて、歯肉剥離術、遊離歯肉移植術、歯肉弁根尖側移動術、各種縫合の方法等、歯周外科手術の実習を行いました。
インプラントや義歯など、失った歯を補う治療法は様々ありますが、ご自分の歯に勝るものはありません。
たとえ歯周病が重度に進行したとしても、可能な限り歯を残す事が出来るよう、歯科医師全員の技術の向上に努めていきたいと思います。
青木先生、今後もご指導よろしくお願い致します。
