10月の院内研修

季節はすっかり秋ですね。

朝夕は肌寒い日も増え、鎌倉からよく見える富士山も冠雪しています。

 

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さて、当院のような保険医療機関は6年ごとに指定の更新が必要になります。

その際、関東甲信越厚生局と県により実施される保険医の研修会(集団指導)が行われるのですが、今回はコロナ禍のため会場での対面形式ではなく資料が送付され、それを保険医が読んで保険規則を理解・再確認する「自習形式」となりました。

 

そこで、その資料を参考に『保険診療の理解のために』と題し、今回の院内研修を行いました。

 

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研修室はしっかりと換気を行い、CO2モニターで換気状況を確認しています。

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保険医療制度や保険診療の具体的な仕組みから保険診療の基本的ルール・保険請求の留意点まで資料を参考に解説を行いました。

スタッフも保険診療の在り方について理解が深まり、今後の診療や予約の取り方にいかしてくれる事と思います。

 

 

実は保険医療制度に関しては、思う所があります。

治療後に重症化を予防するための「歯科検診」には保険が適用されますが、現在のお口の総合的な健康状態を診査する「歯科健診」は保険が使えず、自費診療となります。

保険診療は病気を治すための疾病保険だからです。

 

むし歯・歯周病の初期段階は自覚症状がほとんどありません。

早期発見・早期治療・発症予防には、定期的に受ける「歯科健診」が大変有効です。

 

「歯科健診」により期待できる「オーラルフレイルの予防」は、結果として健康寿命の延伸、地方公共団体の負担する医療費の削減に繋がります。

ぜひ「かかりつけ強化型診療所」施設基準を備えている医院に対しては、保険診療で「歯科健診」が行えるよう、制度が改革される事を願います。

 

鎌倉市の場合、20・24・28・32・36・40・50・60・70歳の方を対象に歯周疾患検診が行われています。

年齢が限定されますが、市民の皆さんは是非利用して頂きたいと思います。

 

鎌倉市山崎のまちの歯医者さん「医療法人 樹会 いがらし歯科医院」