当院は地域の多職種連携の在宅療養・介護のチームに所属しています。
医師、歯科医師、歯科衛生士、看護師、ケアマネジャー、管理栄養士、理学療法士、言語聴覚士、薬剤師、などから構成されたグループです。
在宅医療での連携に加え、月に一度湘南おおふなクリニックにて勉強会が企画されており、ゲスト講師の方の講演を聞いたり情報交換を行なっています。
先日開催された勉強会に、当院スタッフ3名が参加して参りました。
今回は院長の私は残念ながら所用で欠席しましたので、スタッフから内容を報告してもらいました。
今回の講師は浄土真宗の僧侶である佐々木さんでした。
佐々木さんは、要望があれば療養中の方や、介護を受けていたり一人暮らしのご高齢の方の元に赴いて話し相手になる「訪問僧侶」や、気軽に立ち寄れるようにとカフェを開かれるなど、今までの僧侶の概念にとらわれない活動をしていらっしゃいます。
亡くなる事は悲しく縁起でも無いと、考える事を避けてしまいがちです。
でも、仏教で「生死一如」というように、生きる事と亡くなる事は表裏一体。
より良く生きるため、また残される方の事を思えば、その時がきたら自分はどのような形でお別れをしたいのか、弔ってもらいたいのか、希望をきちんと伝えて準備をする事が大切であるとお話しされました。
その事が、ご自身の心の安定にも繋がるそうです。
佐々木さんは、若い方にも堅苦しくなく死生観について考えてもらいたいと、フリーペーパーを作ったり、SNSで発信する活動もしていらっしゃいます。
人生は必ず幕を引く時が訪れます。
その時を少しでも心穏やかで幸せに迎えて頂く事、介護を担ってきたご家族が後悔なくお見送り出来るよう援助する事も、私達在宅医療・訪問診療に携わるものにとっての使命だと感じています。
これからもスタッフと共に日々勉強して参ります。