歯周病専門医研修

今日は月に一度の歯周病専門医である青木先生の研修でした。

今回はTBI(ブラッシング指導)の進め方について講義して下さいました。

歯周病治療は、病気の原因である歯垢プラーク)の除去、すなわちご自身で歯磨きをしっかり行う事が治療の主体となることをしっかり伝え理解してもらうことが第1歩になります。
しかし、身についた習慣を変えることは難しいことです。まずご自分の歯に関心を持って頂き、管理の仕方の何が問題なのかを納得し、変えていく「行動変容」を引き出すことが大切です。

患者さんの歯周病が最も進んでしまった部位が歯磨きが苦手な部位であること指摘し、次の診察までの目標をその部位を徹底的によく磨く事とします。
1か所上手に磨くことができるようになったら、良くなったことをともに喜び、努力を評価する(誉める)ことで患者さんの自信となり、モチベーションを強化していくことができます。この連続が重要です。
患者さんの”やる気”を引き出すのが歯科医師・歯科衛生士の大切な任務と言えます。

歯科医院では、自分では除去できない汚れ=歯石を取り除く事が治療となります。歯石をとり歯面清掃を行いツルツルの歯になり快適なお口を実感してもらうことも重要です。そのため、完璧に歯石を除去する技術が必要になります。

歯周病を治すのはご自分である事を理解してもらう」「自分で落とせない汚れは歯科医院で取る」「良くなったら良い状態であることを定期的にチェックするメインテナンスが必要」この流れをしっかり伝えることが歯周病治療を成功に導く鍵になります。

患者さんの年齢、性別、生活のパターン、そして性格。
全てを総括的に考慮して指導やアドバイスを行うには、各々の患者さんとしっかりコミュニケーションをとり、信頼関係を築く事が大切です。
今回の講義を通して、スタッフ達も改めてその事を認識したと思います。

講義の後は、先生の来院に合わせて予約を入れさせて頂いた、比較的重い歯周病の患者さんの外科手術を実際に行って頂きました。
大変勉強になりました。また来月よろしくお願い致します。