摂食・口腔機能改善のためのスキルアップセミナー

本日は、海老名総合病院 歯科口腔外科部長の石井先生主による「摂食・口腔機能改善のためのスキルアップセミナー」をドクター4人と衛生士2人で受講して来ました。

石井先生は神奈川県摂食嚥下リハビリテーション研究会会長もされています。私の大学の1年後輩で学生の頃より親交がありました。


この研修会は、加齢による衰えや病気により口からの食事が困難になった方が、再び「食べられる」ようにするためにはどのように診断し、サポートするかを学ぶものでした。

頭の模型の鼻から内視鏡を入れ、食べ物が喉から食道に正常に送られている事を観察する実習をしました。

その後実際に相互実習を行い、患者さんの立場になって負担の少ない検査の方法を体験しました。

また、実際に市販されている様々な介護食を試食しました。
形状も味も工夫されていますが、少しでも形があり噛みごたえのある物の方が食欲が刺激される事を実感しました。

嚥下困難の患者さんの食事の映像を見て、食形態をどの様に変えて行ったら良いか、様々な介護食の中から選んでカロリー計算や栄養分類を考えてメニューを作りました。

介護されている方にとって、食事は単なる栄養摂取に留まらず大きな楽しみであり「食べる」行為は刺激になり、活力に繋がります。

嚥下の検査や、患者さんの飲み込む力に応じてどのような食形態にしていくかを、医師・管理栄養士・言語聴覚士と連携つつ歯科の視点から的確に提案できるようにしていきたいと考えています。