噛み合わせについて(院長)

梅雨明け前にも関わらず、連日猛暑が続いています。
まだ体が暑さに慣れていないこの時期は、特に熱中症への警戒が必要です。
皆様くれぐれもご注意下さい。

さて、今回は嚙み合わせについてお話しします。
当院に歯や口の不調で来院される患者さんのうち、その原因が嚙み合わせの悪さにある方がかなりの割合でいらっしゃいます。

良い嚙み合わせは、ものを噛んだ時左右上下の歯に均等に力が加わりますが嚙み合わせが悪いとかなりの負担が一部の歯や歯肉に偏ります。
その事が歯の痛みや歯や詰め物の破損の原因になるだけでなく、頭痛・肩こり・腰痛等全身の不調の原因になります。
また、むし歯・歯周病にもなりやすい傾向があります。

来院された患者さんの訴えにしっかり耳を傾け、お口の状態を精査し嚙み合わせを調整する事で症状が改善されます。
噛み合わせのバランスを崩さないためにも安易にむし歯治療で歯を削ってしまう事のないよう気をつけなければなりません。
一旦削ったり、抜いたりした歯は決して元に戻りません。いかに歯科材料や治療技術が進歩していても、治療は最低限に留め極力ご自身の歯を大切にする治療が求められます。

そして、悪い嚙み合わせは、たとえ調整により一旦バランス修正をして症状が改善できたとしても、姿勢や習癖など顎や舌の動きに影響を及ぼす根本的な原因を治さない限り症状は再発してしまいます。

当院では、歯科治療と合わせて日常・就寝中の姿勢や呼吸法、また寝具の指導も行っています。

歯科医院は歯や口のみを診れば良い訳ではありません。
当院に足を運んで下さった事をきっかけに、ご本人が自覚していない体の不調や問題(隠れた疾病)に気付き、適切なアドバイスが出来ればと考えてます。
初診時の問診に時間をかける事、検診で来院され方には歯や口の事だけでなく「最近お体の調子はいかがですか?」との声かけを徹底するなどスタッフ皆で努力しています。

体の不調の原因が分からずお困りの方は、噛み合わせの悪さによるものかもしれません。
どうぞお気軽にご相談下さい。