睡眠時無呼吸症候群についての学術講演会(院長)

先週末、母校校友会主催の学術講演会に参加してきました。
講演の演題は「睡眠時無呼吸症候群に関する歯科と医科の連携医療」です。

睡眠時無呼吸症候群(OSAS)は寝ている間に呼吸停止が何回も起こり、睡眠障害・呼吸障害によって低酸素状態になる疾患です。

OSASになると、体と脳を休ませるための睡眠が不十分な状態になってしまうので、日中に倦怠感・疲労感、急な眠気が生じてしまいます。
鉄道運転士やバス運転手が運転中に居眠りをしてしまい事件になったことから、OSASという診断は道路交通法にも関わってくる疾患となっています。

歯科ではアクチバトール式マウスピースなどの口腔装置治療を使い、下顎と舌の付け根が喉の方に落ち込まないようにする方法で治療します。
ただし歯科では、睡眠ポリグラフ(PSG)という検査ができる医療機関でOSASと診断されて初めて治療できるようになります。
(検査・診断報告書が必要です)


当院でもアクチバトール式マウスピースなどの口腔装置を作製しOSASの治療を行っております。

睡眠時無呼吸症候群の初期症状として「いびき」があります。
いびきの治療も同様のマウスピースを用いて行う事ができます。
ご心配な方は一度ご相談下さい。



今回の講演で一番勉強になったのが、医科とも連携しつつ、装置の装着状態や日常の症状緩和状況の確認、そして生活習慣改善指導など、OSASの患者さんの治療経過管理の重要性についてです。

OSAS患者さんには肥満の方が比較的多く、体重減量により就眠中呼吸停止回数が大きく減少するというデータをみて、医院での診療指導に生かしていきたいと思いました。


やはり就寝時無意識に行ってしまい
口や体の様々な不調の原因となるものに歯ぎしりや噛み締めがあります。
当院では そのような症状で悩まれている方に
マウスピース等による治療に加え、就寝前の生活習慣の改善や
睡眠時の姿勢や呼吸法などを指導しています。

1つの例としましては、床に就いてからあれこれと考え事を始めてしまうと
深い眠りに入りにくくなり歯ぎしりしやすい状況になってしまいます。

床に就いてからは、自分が最もリラックスできるイメージを
思い浮かべるように勧めています。

私の場合、趣味のスクーバダイビングで水中を中性浮力で漂っている
イメージを思い浮かべるようにしています。

この夏も家族でダイビングを満喫しました。


子供たちが大きくなると、家族で楽しめる共通の趣味があり
本当によかったと思う今日この頃です。