10月の院内研修

冬のように冷え込んだ昨日、鎌倉から見える富士山が一夜にして冠雪していました。

 

 

友人たちからも、それぞれの場所から望む富士山の写真が送られてきました。

 

 

 

どの富士山も気高く美しく、つい見入ってしまいます。

 

 

さて本題です。

当院は毎月、診療時間を調整して院内研修・全体ミーティングの時間を設けています。

 

 

昨日の院内研修では、「湘南鎌倉総合病院での活動報告」を行いました。

いがらし歯科医院は今年3月まで6年間、湘南鎌倉総合病院からの依頼を受け、血液内科病棟における周術期口腔機能管理に携わってきました。

 

病院内に歯科口腔外科が設置されたのを機に診察担当を引き継ぎましたが、6年間で400名以上の患者さんの治療に関わりました。

その経験は現在の当院の医療感の確立に大きく影響しています。

 

以前のブログでも書いていますので、よろしければお読み下さい。

https://igarashi-shika.hatenablog.com/archive/2022/09/29

 

 

その貴重な経験と実績を今後も医院の財産として残すべく、今回、周術期口腔機能管理を担当してきた中村歯科衛生士と共に集計や分析などを行いました。

 

 

 

 





 

 



癌などの診断を受けるとその瞬間から、その方やご家族の生活は、命を守るための治療中心の毎日へと激変します。

日単位で組まれる治療スケジュールにあわせて、手術や抗がん剤などの治療が極力スムーズにトラブル無く行われるよう我々歯科が介入します。

6年前はまだ周術期口腔機能管理がそれほど認知されておらず、過酷な治療を前に動揺する患者さんに、歯科治療の意義をご理解頂く事からのスタートでした。

効果が顕著にみられるようになり、病棟スタッフの口腔機能管理への意識も高まり、患者さんも積極的に歯科治療に協力して下さるようになりました。

退院後も当院に定期的に通院して下さる方も多くおられ、ご信頼の証と嬉しく感じています。

 

 

 

当院は現在も医師の依頼で、入院手術を控えた方や術後退院された方の口腔機能管理を行っています。

人はいつ手術が必要な病気の告知を受けるか分かりません。

その時に安心して、余裕を持って治療を受けて頂くため、健康なうちに、健康なお口の状態を保つ事がとても大切です。

今後もこうした情報を繰り返しお伝えしていきたいと思います。

 

 

 

医院の植栽のロシアンオリーブが、今年も小さな赤い実を沢山つけています。

病院からの患者さんが当院にご来院された際、赤い実がかわいいと気に入られ、ご自宅にもこの木を植えられたと聞きました。

Dさんのお庭のロシアンオリーブも赤い実を揺らしているでしょうか。

 

当院は持病をお持ちの方や現在治療中の方には、服薬の情報や血液データを必ず確認させて頂き、かかりつけ医と連携し、十分配慮した歯科治療を行っています。

どうぞ安心して治療をお任せ下さい。

 

 

歯科助手資格認定講習会

一雨ごとに季節が進んでいます。

 

出先で出会った満開のコスモス

 

 

実家のみかんも少しづつ色付いてきました。

食べ頃を狙うリスや野鳥に先を越されないように気をつけないと!

 

 

 

診療所周りの秋の彩りです。

 

 

 

 

 

さて、新型コロナに対する様々な制限が徐々に緩和されています。

医院のある鎌倉の観光客の賑わいも、コロナ以前に戻って来ました。

まだまだ油断は禁物ですが、長く息苦しいトンネルが、ようやく出口に近づいてきたように感じます。

 

いがらし歯科医院のドクターやスタッフは、以前より積極的に研修や勉強会に参加しています。

コロナの影響で多くの研修などが中止や縮小されていましたが、こちらも復活しつつあります。

 

近いものでは、先月にかけて日本歯科医師会による「歯科助手資格認定講習会」が実施され、当院からも2名のスタッフが受講しました。

5回の講習会ののち歯科助手認定テストがあり、2人とも見事に高得点で合格しました!

 

 

関谷さんと若杉さんはすでに歯科助手として数年のキャリアがありますが、歯科医師会の定めたカリキュラムを基礎から学び直し、認定を受けた事で、改めて自信と自覚を持てたようです。

 

スタッフブログでも講習会について書いてくれています。

ぜひこちらもお読み下さい。

 

歯科助手資格認定講習会を受けてきました。 - 鎌倉市の歯科医院 いがらし歯科医院 スタッフ日記

 

当院は、希望するスタッフにはよりスキルアップする場を提供・支援しています。

そうした学びは患者さんへの治療に役立つだけでなく、自らの仕事への意欲にも繋がると感じています。

これからも、スタッフ皆が生き生きと働く歯科医院作りに努めていきたいと思います。

 

 

 

 

開院おめでとうございます!

4年間当院の副院長として、誠心誠意診療をご担当下さり、8月にスタッフや担当患者さんに惜しまれつつ退職された輿先生が、この度平塚でご自身の歯科医院を開院される事になりました。

 

 

開院に先立ち開催された内覧会に、昨日私達もお伺いしました。

 

 

広くて明るい院内は、木目とイメージカラーのグリーンで統一されています。

近くに山があり、海風も感じる、自然に恵まれた医院の立地にとても良く合った内装でした。

 

 

医療機器も、先生こだわりの最先端のものが導入されていました。

 

 

 

 

 

やはり以前当院で副院長としてご勤務下さり、その後独立開業された倉林先生もお祝いに駆けつけられ、久しぶりにお話しする事が出来ました。

 

 

当院のドクター、スタッフ達も、三々五々お祝いと見学に訪れていました。

 

訪問のタイミングが一緒になったスタッフ達と(^_^)

 

輿先生の長年温めて来られた理想が、ようやく形になりましたね。

先生から「いがらし歯科医院での経験が全て役に立っています」との言葉を頂き、感無量です。

これからぜひ、平塚の地域歯科医療を牽引して行って下さい。

お互い頑張りましょう!

 

【こしデンタルクリニック】平塚市河内の歯科・歯医者

9月の院内研修

風にのってどこからか金木犀の甘い香りが漂い始めました。

医院入り口のコムラサキの実も薄紫に色付いています。

 

 

確実に秋が深まっていますね。

 

 

さて、先日の院内研修のご報告です。

当院は診療時間を調整し、定期的に院内研修・全体ミーティングの時間を設けています。

今回は「周術期口腔機能管理」について、院長より研修を行いました。

 

 

「周術期口腔機能管理」とは、病気になり手術や化学療法を行う事になった患者さんに対し、術中・術後のトラブルを未然に防ぎ、計画通りに治療を行い、術後の早期回復を促すために医科と歯科が連携し口腔管理を行う事です。

 

 

具体的には、担当医師と相談の上、周術期間中(手術日を含めた手術前後の期間)に歯科は以下の事を行います。

 

① 口腔内の感染源(菌血症の原因)の除去

② 口腔衛生状態の確保

③ 歯・口腔粘膜の保護・口腔機能維持・回復

④ 術後合併症の予防

 

 

 

口腔機能管理を実践する事で、誤嚥性肺炎などの術後感染の予防、化学療法中の菌血症リスクの軽減や口腔粘膜炎の悪化抑制などが期待されます。

それにより抗生物質の投薬量の減少、患者さんのADL(日常生活動作)の低下が抑制され、結果として入院日数の短縮や社会生活への復帰が早まる、など様々な効果が実証されています。

 

当院は今年の3月まで約8年間にわたり、湘南鎌倉総合病院の血液内科病棟に出向し、周術期口腔機能管理を担当してきました。

病院内に歯科口腔外科が新設されたため病棟内での治療は引き継ぎ、現在は医師の依頼を受け、入院手術を控えた方、術後退院された方の口腔機能管理を行っています。

病棟で口の健康が全身の健康、ひいては命に直結している事を実感した経験は、当院の診療理念の大きな柱となっています。

今後も病気と闘う方々を、歯科の立場からサポートしていきたいと思います。

 

 

 

今月の飾り

台風の影響が気ががりな連休です。

予定の変更を余儀なくされた方も多いのではないでしょうか。

風雨による被害がどこにも出ない事を祈ります。

 

 

さて、穏やかな天気であれば今夜は夜空に下弦の月が光っているはず。

今月の医院の飾りは「お月見」がテーマです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

絵本もお月様に関連したものを並べています。

子供たちが、日本の美しい四季や季節の習わしに少しでも関心を持ってくれたらと思い、いつも絵本を選んでいます。

 

 

 

スタッフがInstagramでも医院の飾りを紹介しています。

ぜひこちらもご覧下さい。

https://www.instagram.com/p/CiZFifHpq39/?igshid=YmMyMTA2M2Y=

 

 

台風は連休明けに関東に最接近との事。

皆さまくれぐれもお気をつけ下さい。